足が冷えたら命も冷える

 「足裏が冷たくて痛い」と感じたら「命が冷たくなりかけています」という事なのですが。

 冬場の温度と血圧の関係は、昨今ヒートショック(あくまで”ヒートショック”であって、”ヒートショック・プロテイン”ではない事に要注意)と呼ばれて危険視されています。この場合、大概は全身を対象にした話です。

 扨て、我々武道屋は、冬場でも素足が殆どです。柔道や合気道の投げ技系は畳の上ですからまだしも、我々の空手道や剣道は板の間です。これが寒稽古となったら、足は直接、地面や水に触れます。

 ここで医師、看護師系で武道をやっている方達、或いは武道の指導者の方達に質問。それは良い事ですか、悪い事ですか?

 足裏の平均体温は通常27℃近辺です。室内気候研究所の研究よると、冷たい床などに触れて足裏の温度が24℃になると、血圧が30〜60mmHg も急上昇します。冷たい床によって足裏温度が24℃以下になる状況は、CPA(心肺停止緊急搬送)発生の危険信号なのです。よしんばそれが自然石で、石自体が23℃だと足裏の体温は450%奪われます。(https://iwall.jp/kenkou_2020.html#Lesson_09)

 そして、43℃以上の熱刺激や 17℃以下の冷刺激になると、身体は痛みを感じます。(温度生物学ハンドブック2-15, p.42)

 つまり、例えば屋外で行う冬場の寒稽古や演武会で、「足裏が冷たくて痛い」と感じたら、足裏の温度は10℃程下がっている可能性があるのです。

 血圧はとんでもなく上がります。

 交感神経が刺激され、アドレナリンで心拍は急激に上がります。

 続いて起こるのは……

 再度、質問します。

 医師、看護師系で武道をやっている方達、或いは武道の指導者の方達、それは良い事ですか、悪い事ですか?

 こうした状況で、何の対応策も考えず指導せず、稽古や演武をする…させる…そりゃ「●゛●」…だよね。

 ヒートテックやフリースが「暖かさが続く」「温まる」と思っているのと、変わりません。

空手道【四端塾】

全日本空手道連盟 和道會 千秋会 "四端塾" のHPにようこそ。 Welcome to Sensyu-kai "SHITAN-JUKU" (Japan Karate-do Federation WADO-KAI)'s HP. 仁義禮智 是 四端 也

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